「楽天経済圏」という言葉を知っているでしょうか。
楽天はさまざまなサービスを提供しています。
楽天市場、楽天銀行、楽天証券、楽天モバイル、楽天ペイ・・・。
これらにどっぷりと浸かることで、楽天ポイント中心の生活をしておトクに暮らしてしまおう!というのが「楽天経済圏」です。
(楽天競馬、楽天TV、楽天ミュージック、楽天マガジン、楽天カーシェアなど、色々なサービスを提供しています。中には、楽天ウェブ検索や悪名高いメルマガなど、さっさと取りやめてリソースを集中した方がいいのに・・・と思ってしまうようなサービスもたくさんあります。)
おトクだったはずの楽天経済圏ですが、楽天モバイルで無理をして赤字が年間3700億円と業績が悪化(記事 楽天グループの2022年度は3700億円超の赤字)しています。
そのため、楽天ポイントを少しずつ改悪しておトク度が減っています。
楽天経済圏の中心は「楽天カード」です。
改悪が続く楽天経済圏ですが、今から楽天カードを作る利点はあるのでしょうか?
楽天経済圏の改悪点 2023年版
楽天経済圏はここ数年急激にサービスを改悪しています。
今年に入って改悪された点をまとめてみます。
楽天市場アプリの買い物で+0.5倍
楽天市場のスマホアプリで買い物した場合、+0.5倍のポイントが付いていましたが、2023年9月1日から対象外となりました。
楽天カードのポイント付与条件変更
楽天カードの100円ごとに1ポイント付与の条件が「月合計額額」のだったのが「1回ごとの利用金額」に変更になります。
つまり、100円以下の利用分は切り捨てになるということです。
<ポイント進呈の一例>
ご利用先 | ご利用金額 | |||
---|---|---|---|---|
2023年10月以前のご請求分 | ▶ | 2023年11月以降のご請求分 | ||
ショップA | 3,980 | 137 | 39 | |
ショップB | 5,980 | 59 | ||
ショップC | 2,650 | 26 | ||
ショップD | 1,110 | 11 | ||
合計 | 13,720 | 137ポイント | 135ポイント |
この例ではあまり変わりませんが少し減るのは間違いありません。
他社はどのようになっているのか比較
楽天カードは、合計額にポイントが付くのではなく都度計算になり実質マイナスになることになりました。
他社のカードはどんな条件になっているのでしょうか?
NTTドコモ dカード
ご利用の都度、100円(税込)につき1ポイントがたまります。
https://fw.dcard.docomo.ne.jp/st/faq/detail/?faqId=451580
100円未満のご利用分は切捨てとなります。
dカードは改悪前の楽天カードと同条件の「ご利用の都度」です。非常に優秀です。
三井住友カードゴールドNL
ご利用金額200円(税込)につき1ポイント
https://www.smbc-card.com/nyukai/card/gold-numberless.jsp
人気の三井住友カードゴールドNLも買い物の都度です。
ただし、還元率が0.5%(100万円使用時に+10,000ポイントで実質1.5%)ですので、「200円ごと」になっており、切り捨て額が「1~199円」とかなり広く切り捨てられてしまうことには注意が必要です。
au PAYカード
au PAY カードはご利用100円(税込)ごとに1Pontaポイントたまる
https://www.kddi-fs.com/merit/point/
auPAYカードは改悪前の楽天カードの条件と同じで、非常に優秀です。
PayPayカード
付与特典はご利用金額200円(税込)ごとに計算されます。
https://www.paypay-card.co.jp/service/000028.html
PayPayカードは1%還元なのは優秀なのですが、なぜか100円ごとではなく200円ごとに1%付与と、こちらも1~199円は切り捨てられるので、ちょっとだけポイントが付きにくいです。
メジャーな4種類のカードを比較しました。
dカードとauPAYカードは改悪前の楽天カードと同じ程度優秀です。
三井住友カードゴールドNLとPayPayカードは毎回199円まで切り捨てられるので、合計額から99円以下が切り捨てられる改悪後の楽天カードおトクになることが多いでしょう。
楽天カードは改悪ばかり?良くなった点はないの?
楽天証券の積み立てポイントが増強された
楽天証券の投資信託を楽天カードで積み立てることでポイントが付与されていましたが、昨年(2022年)ほとんどの投信で貰えるポイントが1%→0.2%と大幅にダウンしていました。
さすがに低くしすぎたと気付いたのか、2023年6月から
楽天証券の投資信託購入で貰えるポイント | |
---|---|
楽天カード | 0.2%→0.5% |
楽天ゴールドカード | 0.2%→0.75% |
楽天プレミアムカード | 0.2%→1.0% |
と大幅に引き上げました。(購入できる最大額は月5万円です。)
改悪が多い楽天経済圏の話題の中ではめずらしく明るい話題です。
また、楽天証券は10月1日から国内株式の買付手数料がすべて0円になったのも良いトピックです。
ただ、対抗する三井住友カードゴールドNLは1%、プラチナプリファードは5%ポイントが付くことを考えると、まだまだ弱い気がします。
参考記事
Oliveフレキシブルペイプラチナプリファードの損益分岐点を検証する[三井住友カードゴールドNLと比較]
楽天パンダ10周年記念カード発売されてカワイイ
これはおトクとは関係ないですが、今だけ契約できる「楽天パンダ10周年記念楽天カード」がとってもカワイイです。
このデザインだけで契約してしまいそう・・・。私はすぐ契約しました。
楽天カードは2枚目を持つことも可能ですので、今現在所有している人で楽天パンダデザインを増やしたい人もぜひ検討してみてください。
楽天カードは改悪があったとはいえいまだトップクラスにおトクなカード
楽天カードは改悪があったとはいえ、今でもトップクラスにおトクなカードです。
楽天市場での買い物時には+1倍ポイントが付きます(楽天プレミアムカードだと+3!)
楽天市場はお買い物マラソンやスーパーセールなど、+10倍以上の還元も可能です。
その上、楽天カードは年会費無料ですので、作って損になることはありません。
まだ所有していない人はぜひ作成してみましょう。
むしろ楽天カードプレミアムを作ってガッツリ楽天経済圏に入る
むしろ楽天経済圏はまだまだおトクな経済圏ですので、楽天プレミアムカードを作成してもっとおトクを目指すということもありでしょう。
わが家は2023年になってやっと楽天プレミアムカードを作成しました。
楽天プレミアムカードは年会費は1万1千円かかりますが
- 楽天証券の毎月積み立てで+1%ポイントが付く
- 楽天市場の買い物で+3%ポイントが付く
という利点があり、何度か買い物をすればすぐに取り戻せます。
ぜひ作ってみてください。